映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の感想

アニメーション映画をあまり見たことがないので、あまりに繊細に作り込まれた映像にぶったまげてしまって物語の内容にたいする感想はそれほど思いつきませんでした。映画を見ている間、自分は今CG+実写の作品を見ているのかCGアニメーションの作品を見ているのか分からなくなる瞬間が何度もあって、スパイダーマンの世界の中に入り込んでいる感覚になるたび漫画みたいに目だけで天井を見上げて「あれ?」と悩んでいました。
どうしていつも近しい関係の人が敵なんだろうとしょんぼりしていたら、作中ですぐに言及されるなどなんとなく全体的に不要な部分は極力削ぎ落としつつ、謎を残しすぎず、鑑賞者を落ち込ませすぎない、分かりやすく子供向け映画になっている感じだった。実写を見たときも、いや高校生相手に何してんのと思っていたけど、アニメーションの造形だとよりいっそう子供に何してくれてんのという気持ちが湧いてくるので大人の立場としては見るのが結構つらかった。なぜこんなこのあいだ高校入学したばかりみたいな子供が他人の生き死にの責任を背負わされなければならないんかと実写で見るよりも深く思うのはちょっと不思議だね。
それ以外には感想が思い付かないのですが、映像にとても驚いたので書き残しておきます。