映画『パルプ・フィクション』の感想

美味しいハンバーガーとジュースをわざわざ選んで食べるとか、断ろうと思えば断れるのにボスのパートナーと一緒にダンス大会で楽しく躍って優勝してちょっと恋に落ちるとか、大切な親の形見を自分の親のように自分のお尻に突っ込んで持ち歩かず信頼するパートナーに託してみるとか、自分を殺そうとしていた人間をわざわざ助けて対等に交渉しようとするとか、自分とは違う生い立ちや価値観を持つ人間と同じ家に住むとか、おいしいコーヒーをいれて飲んだり、客にも味わってもらったりするとか、自分が汚した車をひたすら丁寧にお掃除して、洗っても落ちないほど汚れた服は脱いで捨てて、しっかり体を洗うとか、そういう非効率で面倒で基本的な生活や他人との関わりのひとつひとつがけっこう大切という感じがした。暮しの手帖とかku:nelとかBRUTUSと近い印象を持ちました。